タイ全国へ延びる国鉄のほとんどの列車は写真のクルンテープ駅から発着します。
クルンテープ駅は英語表記ではBangkok Station、地元タイ人の間ではフアラムポーンと呼ばれ、数年前に開通した地下鉄の始発駅の名前もフアラムポーン。
タクシーで「パイ・フアラムポーン」と告げれば、まず間違いなく国鉄の駅に連れて行ってくれますが、地下鉄サムヤーン駅(フアラムポーンの隣駅)の上には、フアラムポーン寺があり、東へまっすぐ進んだクローントゥーイ港の近くには、フアラムポーン運河がありますので、フアラムポーンとは1点を指す地名ではないようです。
昭和17年の地図で触れたとおり、ラーマ4世通りが拡幅される前までは、道に沿ってフアラムポーン運河が延びていました(というより運河の方がメイン?)。
どれが元になっているかはわかりませんが、3つともつながっていたと言うことですね。
さて、タイ語の「フア」は「頭」、「ラムポーン」は「スピーカー」なので「フア・ラムポーン」は「スピーカーの頭」。
何のことやらわかりませんよね。
名前の由来がずーっと気になっていました。
フアラムポーン駅から西側には中華街が広がり、フアラムポーン寺は華僑の寺だし、「フア」は中国語では「華」「花」だから、きっと中国語に由来しているに違いないと推理して、フアラムポーン寺の漢字名を見に行ったら、「フア」は「華」でも「花」でもなくなんと「越和」。
「ラムポーン」は「藍蓬」でした。
今度は、中国語のサイトで駅名を調べてみたら「華南蓬」がほとんどで、「華藍蓬」も見受けられます。
うーん、これはきっと当て字だなということで、中国語由来説は却下。
次に「ランポーン」という花があると言う情報が入り、ネットで調べてみたら、なるほど、昔のスピーカーのような形だ。
そういえば、「蓮の花」はタイ語で「ブア」だから、「ブア・ラムポーン」! きっと、ブアランポーンが咲き乱れていたに違いない。
蓮の花はスピーカーの形じゃないけど。。。
これで正解に近づいたかな? でも誰かにお墨付きをもらいたいなと、バンコク都庁観光部で電話。
すると意外な返事が。
担当者:それはですね、その昔この辺では、「ウア・ランポーン」という牛を飼っていたからなんです。「ウア」が訛って「フア」になったんですよ
「ウア」は「牛」。スピーカーの牛? 角がスピーカーの形?
うーんその牛、ぜひ見たい!
担当者:今ではその牛を飼っていると言うのは聞いたことが無いですねー
フアラムポーンの謎はいっそう深まるのでした。
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