先日の反政府デモ隊による空港占拠事件(もう何事も無かったことになっています)で、バンコク国際空港の名前が「スワンナプーム」であることを初めて知った方も多いかと思います。
1つの屋根の下にある空港ターミナルとしては世界最大で、年間の利用旅客数は約4500万人と、成田国際空港の約3500万人をはるかにしのぐ巨大ハブ空港です。
2006年の開港までは、地名から「ノングーハオ空港」と呼ばれていましたが、ノングーハオは「コブラ沼」という意味で、タイが世界に誇る新空港としてはふさわしくないと言うことになり、現国王プーミポン・アドゥンヤデート陛下(ラーマ9世)から「スワンナプーム」というありがたい名前を賜りました。
この「スワンナプーム」とは、パーリ語で「黄金の土地」を指す言葉のタイ語読みで、紀元前3世紀頃、インドのアショーカ王が上座部仏教を広めるため、この黄金の土地に僧団を派遣したと伝えられています。
そこがどこであるかは、まだわかっていません。
ところで、スワンナプーム空港の英語表記「Suvarnabhmi Airport」をご覧になった方は皆びっくりするのですが、スワンナプームとは絶対に読めませんよね。
そのままカタカナに直したら「スヴァルナブミ」です。
実はこれはサンスクリット語のसुवर्णभूमिをローマ字にしたものなのです。
スワンナプームはタイ語ではสุวรรณภูมิと書き、発音をそのままローマ字にするとSuwannaphumとなりますが、タイの知識人のルールでは、外来語をローマ字表記する場合は、タイ語ではなく元の外国語から直接ローマ字にするのが常識らしく、お陰で本来外国人に読み方を教えるためのローマ字表記が、誰も読めない記号になってしまいました。
パーリ語ではなくサンスクリット語を元にしている理由は謎です。
今回の事件(くどいようですが、もう何事も無かったことになっています)で、世界中で正しい発音が連呼されましたので、やっとみんな正しい名前を覚えてくれたのではないかと思います。
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