紹興酒(シャオシンジュウ)で有名な紹興(シャオシン)は杭州(ハンジョウ)の中心からなんとバスで1時間程で着く。
それも10~20分に1本の間隔で毎日出ているので便利だ。
紹興は魯迅の生まれ故郷だ。
バスを降りたところからタクシーで15分ほどで、魯迅の記念館に着く。
記念館を入り口にして1本の通りが全部観光名所になっていて、魯迅の像の横で記念写真をとる観光客を多く見た。
通りに入ってすぐ、「もぁ~っ」と、鼻の奥に直撃する刺激臭がした。
どういう類の匂い口に出すのが憚られる。
これはまさしく、紹興名物の“臭豆腐(チョウドウフ)”の匂い。
とにかくその匂いが強烈。
その名の通り発酵した(もしくは腐った)豆腐を油で揚げて、唐辛子と山椒の混ざったような味のする辛いタレをかけて食べる。
日本人にとっての納豆のようなものだろうか、屋台の前にも、猛暑の中で強烈な匂いを撒き散らす煙にまかれながら、お客さんが長蛇の列を作っていた。
私も並んで、手渡された一口大でキツネ色の物体を口に入れた。
匂いは物凄いけれど口に入れるとほのかに甘く少しコッテリとした上品な味がした。
香ばしくて、その辛さも癖になる。どこの国でも食べ物は奥が深い。
通りを進むと3歩ごとに紹興酒を売る店に当たる。
うっとりするような美しい中国柄の壺がぎっしり並んでいる。どうしても今、紹興酒が飲みたくなって、昼食には「紹興酒と現地料理」を出す「紹興師爺品酒店(シャオ シン シー イエ ピン ジュウ ディエン)」という店に入った。
大きなカメに入った紹興酒を専用のピッチャーのような入れ物についでくれる。
その値段に驚く。
10年ものという、日本ではめずらしい紹興酒が500mlほどのピッチャーで20~40元程度。
日本で飲む紹興酒より爽やかで癖が無い。
昼時に飲むには最適だ。
昼食後、人力車ならぬ、自転車引きの観光用三輪車に遭遇。
アルバムを見せてくれ、行きたいところに連れて行ってくれるという。
有名な「八字橋」をくぐる川で船に乗りたかったのでそこまで連れて行ってもらうことにした。

10元也。
全く期待していなかったが、その人力車が通る道はなんと普通の住宅街。
細い小道で、人力車1台がと通るのがやっと。
道沿いには民家があり頭上に洗濯物がはためいている。
昔ながらの涼しげな石造りの家を通り抜けていくのが不思議な感覚だった。
川に到着すると、木でできた小型の足こぎ舟が何艘も浮かんでいる。
舟乗り込み、足こぎと言えど意外に早いスピードで進む。
川はちょうど良い広さで景色を見ながらの船旅を満喫できる。
川岸にはここにも石造りの家が並び、裏口から出てきた人が川で洗い物をしている様子まで見える。
橋の下を通り過ぎた時に、船の中で気持ちよさそうに昼寝をしているおじさんをみた。

なんだかホッとする。顔に吹く風が涼しい。
どこまでも続きそうな、時間が止まったような風情をかもし出すこの川、きっと100年も昔から変わらない長閑さでゆっくり水を流していたんだろう。
『このまま、この船に乗ったままで大連に戻りたい!』と思うほど、中国らしさを満喫した旅だった。
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2009 年 5 月 24 日 2009/05/24
以前、臭豆腐を食べましたが。その匂いは。。。。。、味がおいしかったです。残念なことに、紹興酒を飲みません。飲みたいな!