大連はこんなところ
中国の玄関口、北の香港と呼ばれる大連。海に囲まれた異国情緒溢れる街並み。
大連の概要
地理
渤海と黄海に突き出た遼東半島の南端に位置します。北緯38度43分から40度10分、東経120度58分から123度31分で、日本の仙台市、アメリカのサンフランシスコと同じ緯度。後背地の北部には東北三省、内モンゴルの広大な土地が広がっています。
約1万2574平方km。東西に細長く延び、南北は狭くなっています。 南西部は低く、東北に行くに従って高くなっています。三方が海に囲まれ、海岸線は美しいリアス式で海岸線は1906kmに及び、海には大小226もの島々が点在します。
気候
大陸性モンスーン気候で、春夏秋冬の四季がはっきりしているのが特徴です。年間の平均温度は12.2度で、最高温度35.3度、最低温度零下17.5度、年間降水量は約615mm(2004年)。冬は季節風が吹きますが、夏は湿度が低く過ごしやすい気候です。
一年間の気候
月 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
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気温 | -3 | -1 | 4 | 11 | 26 | 21 | 24 | 24.5 | 21 | 14.5 | 6.5 | 0 |
降雨量 | 6.2 | 4.8 | 6.7 | 21.3 | 36.9 | 59.1 | 86.3 | 107.2 | 45.3 | 22.6 | 14.5 | 5.1 |

人口
602万人で、194万世帯。出生率(千人あたり)5.61人、死亡率(同)5.21人、人口密度(1平方kmあたり)447人となっています。漢族が95%を占め、残りは満族、モンゴル族、朝鮮族、回族など45の少数民族で構成されています。
産業
東北地方で最大の港湾都市でもある大連は、東北地方の経済振興を牽引する役割が期待されています。その経済目標が「一つの中心、四つの基地」づくりです。一つの中心とは、大連港を北東アジア国際航運センターにし、四つの基地は、石油化学、設備製造、電子情報・ソフトウェア、造船の産業基地に育成しようというものです。
2005年の経済統計によると、GDPは2150億元で前年比14.2%増、貿易総額は256億ドルで同23.5%増でした。工業の業種別生産額比率(2004年)では、石油加工業26%、設備製造業13%、電子・コンピューター・通信設備製造業11%、交通運輸設備製造業8%の順となっています。
この中でも特に電子・コンピューター・通信設備製造業のIT関連分野の発展スピードが早く、2005年は前年比39.1%増の 100億元を突破しました。ソフトウェアの輸出額は3億ドルで同41.8%も増加しました。日本との関係も深く、貿易シェア(2005年)で日本は、輸出37.17%、輸入29.20%を占め、2位を大きく引き離してのトップでした。
大連の生活
大連CCフットサルチーム
大連の通貨
大連の観光
星海広場


星海湾を望む臨海公園。総面積110万平方メートルにも及ぶアジア最大の都市公園として1997年6月にオープンしました。 広場の中央には中国のシンボル「華表」 がそびえ立ち、中央の散策路沿いには噴水が続いて水のカーテンをつくり出します。
公園を取り巻くように展示施設の星海会展中心、大連世界博覧広場のほか、高級マンション、レストランなどが建てられ、夜間はライトアップされてロマンチックな雰囲気に包みます。ソフトウェア交易会、服装祭り、ビール祭りなどビッグイベントの会場としても利用されています。
ロシア風情街

帝政ロシア時代をしのばせる建築物が連なる観光ゾーン。1897年以降のロシア占領時代は行政区として各機関が立地されました。大連市では2000年、文化財保護のため、古い建物を保存し、ロシア調の新たな建物を建設してロシア風情街をオープンさせました。約430mの道沿いに20棟の建物が続き、異国情緒を伝えています。
金石難国家旅行リゾート

国内12か所の国家級リゾート地のひとつ。面積は海岸部から陸部までの120平方kmで、美しい海岸は海水浴場として夏は大勢の人たちでにぎわいます。マリンスポーツも楽しめるほか、地域内にはテーマパーク「発見王国」、毛沢東バッジ陳列館、蝋人形館、中華武館、モデル芸術学校などの施設巡りもできます。
旅順口横山寺

漢時代に開山した修行寺ですが、明清代に興隆を極めましたものの焼失してしまい、「古寺を復興させよう」と2004年秋に再興されました。旅順南路の龍王塘北東の山中に位置し、敷地面積は約2万平方メートル。この中に4つの主殿、8つの副殿、回廊などがあり、建物面積は1万2000平方メートルにも及びます。大連では少ない仏教寺院だけに、訪れる観光客も増えています。