バンコクはこんなところ
タイ王国の首都「天使の都」クルンテープ・プラマハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロックポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット。
東南アジアの中心に位置し、金色にきらめく仏教寺院と近代的な高層ビルが渾然と立ち並ぶエキゾチックなこの国際都市は、外国人からはバンコクという名で親しまれています。
バンコクの概要
地理
タイ王国は東南アジアのほぼ中心に位置し、熱帯性気候に属します。国土面積は日本の約1.4倍、南にマレーシア、北西にミャンマー、北東にラオス、南東にカンボジアと陸で国境を接しています。日本との時差はマイナス2時間。日本の午後1時はタイの午前11時です。
首都バンコクはマレー半島の付け根に位置し、北緯約14度、グアム島やフィリピンのマニラとほぼ同じ緯度です。
チャオプラヤー川の肥沃なデルタに約220年前に築かれた都市で、平坦な地形には自然と運河が発達し、自動車時代が訪れる前は「東洋のベニス」と呼ばれていました。
気候
熱帯モンスーン気候で、年間平均気温は27度。一年中、日本の夏の服装ですごすことができますが、建物の中や乗り物はエアコンが効きすぎていることが多いので、何か羽織るものを用意しておいたほうが良いでしょう。
季節は大きく3つに分かれ、乾期:11月〜2月、暑期3月〜5月、雨期6月〜10月です。乾期は、朝晩肌寒いくらいに気温が下がり、日中は日本の爽やかな初夏といった感じです。暑期に入ると気温がぐんぐん上がり、もっとも暑いのは4月中旬です。
4月13日から15日のタイ旧正月ソーンクランでは、全国で盛大な水かけ祭りが行われます。雨季の初めと終わりはほぼ毎日雨が降りますが、7月〜8月は中休みとなります。日本の梅雨とは違って、一日中雨という日はあまりなく、大概は、夕方や夜半に激しいスコールが1時間ほど降ってぴたっとやみます。
一年間の気候
月 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
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気温 | 26 | 27 | 29 | 30 | 29 | 29 | 28 | 28 | 28 | 28 | 27 | 26 |
降雨量 | 8 | 25 | 28 | 65 | 220 | 147 | 156 | 197 | 344 | 241 | 51 | 10 |
人口
バンコクの人口は約670万人。タイの人口の約10分の1がバンコクに集まっています。バンコクは国際都市としても知られ、日本人が3万人以上が生活しているほか、多くの外国人が居住しています。タイの人口のほとんどはタイ族ですが、華人、モン・クメール系、マレー系の民族との混血が進んでおり、顔つきや肌の色もさまざまです。
宗教的には、上座部仏教徒が約95%、イスラム教徒が約4%です。日常生活ではヒンドゥーの神々も人気で、日本のお地蔵さんやお稲荷さんのような感じで拝まれています。
産業
バンコクはインドシナ地域の経済・金融の中心であり、最近では国際的な自動車生産拠点と発展しました。近県を含めたバンコク首都圏の総生産は、タイ全体の40%以上を占めています。従事者の数からは、農業が約45%と最も多く、ほかは製造、金融、サービス、観光産業などに従事しています。日本からの進出も活発で、日系企業は製造業を中心に約5,000社を数え、バンコク日本人商工会議所への加盟企業は1,250社を超えています。
タイの通貨
本日現在 1バーツ=約3.2円。
バンコクの観光
ワット・プラケオと王宮
バンコク観光の定番。現チャクリー王朝の栄華を感じることができるスポットです。
ワット・プラケオは、タイで最高位の王室専用寺院ですが、王室行事が無い普段は、観光客に解放されています。
インドのラーマーヤナをアレンジしたラーマキエン物語の描かれた本堂には、タイの守護仏エメラルドブッダ(翡翠製)が安置され、年3回、王族の手で衣装替えが行われます。
王宮は、ラーマ8世の御代までは実際に国王がお住いになられていた敷地で、約20万平方メートルの敷地内にきらびやかな宮殿建ち並んでいます。
ワット・アルン
チャオプラヤー川の岸にそびえるクメール風の仏塔が印象的なワット・アルン。バンコク王朝の前のトンブリー王朝時代に、王朝の守護寺院として建立されました。日本では、三島由紀夫の小説「豊饒の海」第3巻の「暁の寺」のモチーフとして有名です。
仏塔の表面は陶片で装飾されており、飾り付けられた無数の石像はラーマキエン物語に登場する人物です
ワット・ポー
アユタヤ王朝末期(1788年)にラーマ1世によって建立されたバンコク最古の寺院。最大の見どころである長さ46メートルもの巨大な涅槃像はもちろん、建造物の壁や柱に描かれた、タイ医学や占星術・仏教教理・芸術・歴史の解説文や絵画からも、知の殿堂としても栄えていたワットポーの当時の面影が偲ばれます。現在ではタイマッサージの総本山としても知られています。
近郊の観光地
バンコクでは、寺院や博物館の観光だけでなく、ショッピングや、ムエタイ(タイ式キックボクシング)も楽しむことができます。また、少し足を伸ばせば、古き佳き時代を偲ばせる水上マーケット、江戸時代に山田長政が活躍したといわれるアユタヤー(遺跡公園)や、ビーチリゾートのパタヤー、映画「戦場にかける橋」で有名なカンチャナブリーなど、観光資産の宝庫です。