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日タイ“お盆”の意外な共通点

人口約6500万人のうち14%が中華系と言われるタイでは、旧暦の7月15日に「サートジーン(中元節)」と呼ばれる、食物や線香を供えて先祖を供養する日がある。

サートジーンは中華系タイ人の風習だが、伝来は東南アジア華人の出身地として有名な広東や福建省からではない。中華系タイ人の多くは、広東省の東にある潮州(ちょうしゅう)から移り住んだ潮州系華人が占めている。 お盆の習慣も、特に先祖を大切にする潮州人だからこそ継承されてきたという。

さて、このサートジーン、日本のお盆の由来である「盂蘭盆会・うらぼんえ(仏教の『大蔵経』の中にある物語に由来する行事)」と意味合いはほぼ同じ。ご存知の通り、日本のお盆は先祖の精霊を迎え追善供養する期間として、 親戚一同でお迎えするのが一般的だ。
タイも先祖供養の風習は日本と同じだが、神様、先祖、身寄りのない魂に対し、3回に分けてお供えするのが慣例。「午後は地獄の扉が開く時間」と言われることから、神様と先祖に対しては午前中にお供えを済ませることが好ましいとされる。

お供え物も独特で、白と黒のもち米を使ったカノム・ティアンやカノム・ケンといった、12種類以上の決められた料理やお菓子を、各家庭で作るのが習わしとされている。ただ、最近ではケンタッキーフライドチキンや宅配ピザで済ませる家もあり、伝統文化(料理)継承の難しさも感じさせる。
日タイのお盆は仏教行事を由来としている点からも、共通点は多い。ただし、 国民的な休暇時期の側面を持つ日本に「お盆休み」が存在する一方で、タイでは、あくまで華人の風習であって、国民的な行事とまでは浸透していないのである。

とはいえこの時期、手法は異なれど、祖先や先達を敬って過ごすのも良いのではないだろうか。

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